平坂読『ラノベ部』(MF文庫 J)

ラノベ部 (MF文庫J)

ラノベ部 (MF文庫J)

最近のライトノベルに入門するならこの本が相応しいだろうとタイトルとイラストに騙されて購入してみた作品。
内容はタイトルそのまま、主人公が「ラノベ部」なる部活に入部し、その活動、あるいは、部員とのやり取りが短編形式で展開されます。この何気ない日常を扱うという形式は、最近の萌えを解する人たちをターゲットとした 4 コマ漫画(『ひだまりスケッチ』とか)に似ていて、そういうのが好きな私は違和感なく読めました。
今までもライトノベルを読んだ経験はあるので、あぁ、ライトノベルってそういうものだよねと共感する部分が多く、主人公のようにライトノベルに抵抗がない人間にはぜひ読んでもらいたいと思います。
取り上げられているネタは名前だけ知っているというものが多いので、これから、その辺の作品を読もうかなあと思います。定番以外にも新作を自分で選んで読んでみるということもやっていこうと思いますが。
おすすめの章(話?)は『友情は見返りを求めない』。主人公と、彼女と同じクラスのラノベ部員がお互いに友達かどうか?という話なのですが、二人のやり取りが好きです。